ティータックの税務サービス 会社紹介 お客様の声 税務豆知識 よくあるご質問 お問い合わせ `トップページに戻る
 
イマイのコラム
イマイのコラム
仕事って何?
2009/03/16
仕事って何だろうと考える…。
  • お金を稼ぐため。生活の基盤を支えるため。
  • 自己実現のため。社会での自分の位置を確定するため。
  • 社会分業を実現させるため。生活に必要なもの(食べ物やベッド、衣服など)をすべて自分で採ったり、作ったりするより、分業した方が効率がよいから。
商売をしていると、お客様から「ありがとう」と言われる事があります。自分がお客様の立場でも、「ありがとう」とか「ごちそうさま」と言って店を出る事が多いです。何故でしょう?…それは、受け取るお金以上の価値を、お客様へ与える事ができるからだと思います。

価値とは相対的なもので、同じ物品やサービスでも受け取る側の感覚で価値が大きく違ってきます。例えば、「なんでも鑑定団」で出てくる骨董品。私には何の価値も見い出せないものに、大きな金額がついたりもします。(小さい金額の場合も多く、それが番組としては面白いのですが…。)月収を超えるような掛け軸や年収以上の陶器をみて、「へーっ」とは思っても欲しいとは思いません。でも、欲しい人がたくさんいるので高い値段がつくのだと思います。価値観の相違というものは、他人が何と言っても変える事ができないものだと思います。

なので、「多種多様な価値観を持つ人に対して、どのような商品やサービスを提供する事が出来るか」が、商売の成功の要因となります。多種多様な商品構成にするのか、万人に受けるような商品構成にするのか、マニアックな商品構成にしてコアなお客様だけを対象にするのか…この選択が経営者の能力だと思います。

士農工商の時代には、価値を創造しない商人が一番卑しいとされていましたが、経済活動の主役となりお金を持ち、社会に影響を与える事ができたのも商人でした。冒頭に書いたように、社会分業の上では商人も価値を創造していましたし、現在も大きな価値を与える事ができる立場だと思います。

従業員の給料も同じです。自分が働いた以上の給料を受け取っていたら、会社は潰れてしまいます。受け取る給料以上の価値を創造していかなければ、会社にとって不要な従業員になってしまいます。逆に会社も、従業員がいなければ価値の創造はできません。従業員に満足感を与えられない会社は、お客様に満足感を与える事もできないでしょう。この辺が経営者の腕の見せどころだと思います。