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イマイのコラム
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OpenOffice
2011/06/10
徳島県庁で「OpenOffice.org」を標準ソフトとして利用し始めるというニュースを聞きました。「OpenOffice」とは無料のオフィスソフトです。今までの無料ソフトといえば広告を強制的に見させて広告料収入などで運営するパターンが多かったですが、LinuxやGoogleのサービスなどが登場した事により無料でも良質なサービスを受けられるようになっています。そのため、利用者が不便を感じるような体制では生き残る事ができません。多数のソフト開発者の無報酬による開発が、無料ソフトを支えています。

徳島県といえば、ワープロソフト「一太郎」を生み出したJUST SYSTEMの本拠地です。その本拠地で一太郎離れが起こってしまったのも時代の流れでしょうか…。JUST SYSTEMも官公庁や教育機関向けに低価格のオフィスソフトを提供していますが、やはり無料には勝てないのでしょう。サポート体制や万が一の保証などを考えると無料ソフトを選ぶ事に抵抗を感じる事もありますが、インターネット上の質問コーナーなどで質問すると素早く適確に返事をもらえますので、メーカーサポートに頼る必要もなくなってきています。

私どもの事務所ではお客様からの文書などを預かる事も多いため、マイクロソフトのオフィスソフトを利用しています。20年前だとワープロは一太郎、表計算はロータスという時代でしたが、Windows98の頃からワードとエクセルに置き換わりました。デファクトスタンダードという言葉を知ったのはその頃です。「みんなが使っているソフトだから私も選ぶ」というように、ソフト選びの基準が変わってしまいました。やたらと高機能なソフトであっても使いこなせないのなら無いのも同じ、みんなが使っていればわからない時に質問ができる…一度その流れが出来てしまうと一斉に利用ソフトが変わってしまいました。

今はマイクロソフトの天下ですが、無料ソフトも出てきていますしGoogleがクラウド型のオフィスソフト利用を推進しています。迎え撃つマイクロソフトもアカデミックパックやプリインストール版などといった低価格ライセンスやクラウド型の導入など、天下を取られないための対抗策を講じています。はたして5年後、10年後のオフィスソフト利用状況はどうなっているのでしょうか?今から楽しみにしています。