ティータックの税務サービス 会社紹介 お客様の声 税務豆知識 よくあるご質問 お問い合わせ `トップページに戻る
 
イマイのコラム
イマイのコラム
インチキな検査
2012/01/27
1月27日の朝日新聞社会面に「髪で被爆検査 ビジネス横行」という記事が載っていました。記事を要約すると、「科学的に根拠のない検査を被爆検査として行なっている業者があり、幼稚園などで園児を対象に検査を行なって手数料を稼いでいる」という記事でした。東京都議会でも4人の都議の呼びかけでデモ体験会を開くなど、結構大きく活動をしているようです。

確かに、酒井法子が覚醒剤で捕まった時に「髪の毛」で判定できる事を知りましたし、被爆量も髪の毛で調べられるような気がしますが、朝日新聞の記事によると「これはインチキ」との事ですので、髪の毛で被爆量を計る事はできないようです。この記事に載っている科学者(菊池誠さん)の「本当に内部被爆している人を見落とす可能性もあり、問題は大きい」というコメントに大きくうなずきました。

インチキな検査で「あなたは病気になっているから精密な検査を受けなさい」と言われたなら「精密検査の結果、大丈夫だったんで安心した」となりますが、インチキな検査で「あなたは大丈夫」と言われた場合、ホッとしてしまい次の検査は受けないでしょう。その場合、病気がどんどん進行して手遅れになる場合だってあると思います。今回は「内部被爆」という目に見えない、痛くもかゆくもない状態のチェックですので、問題はより大きいと思います。

こんなインチキは許されるはずもなく、又消費者も正確な情報を知る事が必要だと痛感しました。「内部被爆を髪の毛で調べます」と言われれば、私も信じてしまいます。詐欺は騙される方も悪いと言われますので、欺かれないためには正しい情報を入手する手段を持つ事が大切です。

お医者さんなら、これはインチキだとわかっていたんでしょうね…。健康の事はお医者さんに聞いてみるのが一番だと思います。