ヘイトスピーチに対して、京都地裁が活動の差し止めと損害賠償を認める判決を出しました。

ヘイトスピーチなるものを私は知らなかったのですが、大阪に遊びに行った時に道頓堀でデモ行進を見ました。デモ隊が2つあり、一方は在日朝鮮人に対して「出て行け」と隊列を組んで横断幕を掲げ、スピーカーを鳴らしながら歩いていきました。もう一方は、その隊列が進んでいく車道の脇の歩道から「みんな仲良く」みたいなプラカードを無言で掲げていました。歩道側の人々は無許可だったのだと思います。ヘイトスピーチに無言で抗議する人たちでした。たくさんの警官が出動していて、異様な光景でした。

個人的な意見としては「差別はいけない」と思っていますので、ヘイトスピーチをする人の気持ちがわかりません。なんで禁止できないのだろうと思っていたら、「表現の自由」との関係で規制そのものが厳しいとの事…。「なるほどなー」という気持ちと「なんだかなー」という気持ちの両方です。

「自由とは何か」という哲学的な問いになってきます。又、戦前や戦中に植え付けられた差別意識をどう克服していくのかという問題だと思います。自由を謳歌できる日本で、「自分自身の自由を守るためにできる事」と「他の人の自由を守るためにするべき事」というのは、相対するものではなく平行・並列で考える事のできるものだと私は思います。