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会計ソフトの選び方
会計業務はパソコンで処理しましょう。何故なら、このような処理はコンピュータの得意技だからです。コンピュータが一般的でなかった頃から、コンピュータは給与計算や会計業務を得意としており、給与計算ソフトや会計ソフトはコンピュータの歴史と共に発展してきています。

発展を続けてきたため、この10年くらいは給与計算ソフトや会計ソフトは飛躍的な改良ができない位、万全のものになっています。ユーザーの声に耳を傾けた製品作りを各社が競って行ったため、もう完全版が発売されているといっても過言ではないでしょう。もちろん、メーカーでは改良を続けているのだと思いますが、ユーザーの私たちにとって変更点が実感できるような劇的な変化は無くなっています。

それでは何を基準にソフトを選べばいいのでしょうか?まずは顧問契約を結んでいる税理士さんへ相談しましょう。税理士はほぼ100%コンピュータを活用しています。会計のデータをコンピュータに入力する事によって税金計算はもちろん、各アドバイスの判断材料にしているのです。税理士さんが利用しているコンピュータのデータと互換性のあるソフトを活用する事によって、無駄を省く事が可能になります。

しかし、税理士業務で利用しているコンピュータは大規模なものであり、パソコンとの互換性がなかったりパソコンソフトがあっても高額だったりします。一般的に市販されているソフトであれば良いのですが、特別なソフトで20万円も30万円もするようなソフトが自分に必要なのか?あるいは月額1万円や2万円もリース料を払うのが得なのか?と考えると、税理士さんのお勧めソフトを言われるがまま導入するのは危険です。

この後ご紹介するソフトは低価格でありながら必要な機能を充分に揃えています。又、データの互換性も高いため税理士さんにも活用してもらえると思います。でも、使いこなせるかどうかわからない物をいきなり購入するのはリスクが高いですよね?ご安心下さい。各社とも体験版ソフトが用意されています。なので、まずは体験版をインストールして、実際に利用してみてから製品を購入するのが良いかと思います。

体験版のダウンロードの際には会社名やメールアドレスを登録する必要がありますが、色々なソフト会社に情報を登録するのに抵抗を感じる方もあると思います。そのような方はフリーのメールアドレスを取得しておいて、フリーメールのアドレスをソフト会社に登録するのが良いでしょう。

それでは代表的な会計ソフトをいくつかご紹介していきたいと思いますので、会計ソフト選びの際に参考にして下さい。
「弥生会計」
個人事業から中堅企業まで幅広くサポートできる会計ソフトです。「かんたん・やさしい」をキーワードに「一番売れている」「使っている人が満足」というセールスポイントを掲げ、家電販売店やパソコン屋さんの店頭で販売しているソフトです。弥生が販売しているソフトは「会計」「給与」「販売管理」などで、その中にも「ネットワーク版」「プロフェッショナル版」「スタンダード版」など会社の規模により選択肢がたくさんあります。

まずは無料体験版のダウンロードを行い30日間の試用をしてみて下さい。選ぶソフトは「弥生会計」の「スタンダード版」が良いと思います。「ネットワーク版」「プロフェッショナル版」に比べると機能は少ないですが、価格が安いのでまずはスタンダード版を利用して、足りない機能があれば上位ソフトへバージョンアップするのが良いでしょう。ちなみに、バージョンアップしてもデータはそのまま使えます。

弥生会計の一番の特徴は「毎年ソフトが更新される」事です。もちろん毎年購入する必要はありませんが、電話やメールなどでサポートを受けようとすると最新バージョンのものしかサポートされないので注意が必要です。又、別途サポート料金を支払う事によりソフトの更新がされますが、このサポート料金はソフトの価格と同じくらいかかります。メールや電話で操作方法を教えてもらう事が多い方にはお勧めですが、それ以外の方にはあまりお勧めできません。

弥生会計を一言で表すと、低価格ながら多機能で柔軟性に富んでいるソフトと言えるでしょう。多機能で柔軟性が高いという事は、「こんな事ができればよいのに」と思う事のほとんどがフォローされているという事です。柔軟性が高いので自社に合わせていろいろな設定ができますが、デフォルトの設定で使い続けても全く問題ありません。「買ってきてすぐに使える」尚かつ「長く使える」ソフトだと思います。
「JDL-IBEX出納帳」
日本デジタル研究所が作成しているソフトです。元々、会計事務所向けのコンピュータを販売していた会社が、顧問先の企業向けに開発・販売したソフトです。このソフトの特徴は「簡単」という事です。取引区分と摘要を選択するだけで自動的に勘定科目が選ばれます。ただ、あくまでも会計事務所の顧問先向けに作られていますので、税理士さんと顧問契約していない方にはお勧めしません。もちろん、顧問税理士が他のシステムを利用している場合にもお勧めできません。あくまでも税理士さんへ相談して下さい。

操作方法の質問がほとんどない事が、簡単であるという事の一つの実証です。又、お客様に導入する際に会計事務所側でお客様に合った形にカスタマイズしてデータを渡す事ができるため、導入時のわずらわしさもありません。

当事務所がこのソフトを顧問先にお勧めしている理由の1つが「NDストレージ」です。これは、お客様が出納帳ソフトを起動すると自動的に会計事務所のサーバーデータを呼び込み、終了する時には会計事務所のサーバーへデータを返すというシステムです。万が一パソコンが壊れてもデータは会計事務所が持っていますので、データの保全は万全です。又、会計事務所側でもお客様のデータをリアルタイムに監査する事ができますのでスピーディな対応ができます。

それと、運用を始めてからわかった事ですが、お客様から「ここの入力方法が分からない」「ここの設定を変えたい」という相談があった場合にも、会計事務所にあるお客様のデータを直接訂正する事ができるというメリットがあります。これはパソコンの遠隔操作と同じメリットが享受されるという事です。
「会計王」
ソリマチが販売する会計ソフトです。会計ソフトの価格破壊はこの会社から起こったと私は思っています。部門別計算ができる会計ソフトの中では一番安いと思われますが、もちろん安いからと言ってなんらかの不具合があるわけではありません。別途サポート料金を支払う事により最新版のソフト更新や電話などでのサポートを受ける事もできますし、入力の手間や出力できる帳表も他のソフトと変わりませんし、給料ソフトや販売管理ソフトも揃っています。

無料体験版のダウンロードのお勧めは「会計王」です。個人向けの「みんなの青色申告」や法人向けの「会計王PRO」ではなくて、とりあえず「会計王」の使い心地を試してみて下さい。「個人向け」か「法人向け」かを選択しなくても、「会計王」なら両者に対応できます。又、農業用や漁業用の会計ソフトを作っている数少ないソフト会社でもあります。特定非営利法人(NPO法人)用の会計ソフトも販売しています。
「勘定奉行」
オービックビジネスコンサルタント(OBC)が販売する中小企業向けERPパッケージソフトです。自社のシステムの全体最適化を目指すためのソフトで、その一部として会計業務をとらえています。当初は会計ソフトや販売管理ソフト、給与ソフトとして販売していましたが、業務効率の向上を目指して統合基幹業務パッケージとして再構築されました。もちろん会計業務だけを扱う事もできますし、会計ソフトとして万全であり非の打ちどころのないソフトになっています。体験版ダウンロードは財務会計の中の「勘定奉行」になります。

パソコンのファンクションキーに機能が割り振られていますので、マウスに持ち替える事なくキーボードだけで入力がスムーズにできます。DOSの頃から会計ソフトを利用している人にとっては使いやすいソフトでしょう。1つだけ難をつけるとしたら価格の高さです。一番安いJシステムで84,000円、次のAシステムで157,500円となります。もちろん、サポート代金を別途支払う事により電話などでの質問も受け付けられます。

「PCA会計」
こちらも勘定奉行と同じく統合基幹業務パッケージとして比較的大規模なソフトとなっています。そのため価格は高いですが、高機能なソフトです。従業員数が多く、会計の入力も複数名で行うような規模の会社にはお勧めできます。小規模事業者向けの「経理じまん」というシリーズのソフトも販売していますので、入力する人が1名の小規模な会社にはこちらをお勧めします。個人事業者向けの「青色申告じまん」というシリーズもあります。

無料体験版は「経理じまん」をダウンロードするのが良いでしょう。試用して「もっと高機能を」と思えば上位シリーズの「PCA会計」を、「個人事業向けで良い」という事であれば「青色申告じまん」を購入するのが良いと思います。ただし全く別のソフトですので初期設定などは別途行う必要がありますし、試しに入力したデータを活用するのは難しいと思って下さい。

この他にも会計ソフトは多数あります。価格も無料のものから1万円程度のもの、15万円から30万円のもの、そしてもっと高額なものまで色々あります。高額なものにはそれなりの理由がありますし、それを導入している会社もたくさんあります。ですので、まずは体験版を利用してみてから自分の事業に合うものを見つけると良いでしょう。

尚、当事務所でもパソコン会計サポートを行っています。どのソフトを利用するのが良いかわからない場合、自分に合ったソフトを教えて欲しい場合などお気軽にご相談下さい。