借金が多い社長さんには是非読んで頂きたいと思います。（無借金経営をされている経営者の方は読まなくて大丈夫です。）

借金ができて一人前なんて時代は終わっています。借金を無くしましょう！でも簡単に無くせるものではないですよね。何故借金が減らないのか…理由は簡単です。税金を納めていないからです。税金を納めていないという事は、利益を出していないという事です。利益が出ていないのは売上が少ないのでしょうか？経費が多いのでしょうか？…キチンと整理して原因追及をしましょう。

利益を出して税金を納めると資金繰りが良くなります。資金繰りが良くなれば借金が減っていきます。借金が無い会社は倒産しません。当たり前ですよね。借金が無い会社の社長さんは気持ちが楽になります。毎月の資金繰りで胃が痛くなる事もありません。売上が少ない場合の対処方法と経費が多い場合の対処方法は全く違います。又どちらが簡単に対処できるかというと、経費削減を行う方がより簡単です。この話はまた後日述べたいと思います。

これから借金をしようとしている社長さんへ。「いくら借りられますか」という質問をよく聞きます。あるいは「1000万円借りたいけど、貸してもらえるか」などという質問もよくあります。でも、その質問は間違っています。借りたい金額より返せる金額を計算しましょう。

1000万円を5年間で返済しようとすると、元金だけでも月額16万円以上を返済する事になります。月16万円の出金に耐える事ができる経営になっていますか？年間333万円の利益を出して40％の税金133万円を支払って初めて年間200万円を返済する事ができるのです。利益が出ていないと借金は返せません。税金を払わないと借金は減らないのです。

何故借金をしなくてはならないのでしょうか？これには2つの理由があります。1つは運転資金、もう1つは設備資金です。運転資金の借入は、売掛金や商品のお金が寝ている事に由来します。いくら寝ているのか、何年で解消できるのかという視点がなければ借りるべき数字がわかりませんし、その後も借金は減りません。

設備資金の借入は、その設備によってどれだけのキャッシュインフローを起こせるかによって借入額や返済額が変わってきます。予想金額ですのでブレが発生しますし、カンが狂ったり社会状況が変わったりすると返済ができなくなります。そのため無理のない計画をする事が大切です。