FMラジオ局で愛知県を中心に放送を流している、「RADIO-i」という放送局があります。このラジオ局が、今年の9月に放送をやめるとの報道がありました。2000年4月に放送を始めたそうです。広告収入の増加が見込めず、やむなく退散するとの報道でした。夜10時頃にジャズを流しており、私も寝る前によく聞いていますので残念に思っています。

しかしながら、新聞、雑誌、ラジオ放送の広告収入の落ち込みは大変なものがあります。インターネット広告への支出額が増加するに伴い、他の媒体への広告支出が減り続けています。テレビやラジオは広告収入以外の収入はありません。又、新聞や雑誌は購読料があるものの、広告収入への依存度が高い事も事実です。

費用対効果の測定が難しい広告宣伝費を、いかに、どのくらいの規模で計画するかは経営者の頭を悩ませます。現在のインターネットの仕組みを使えばピンポイントで広告する事も可能ですし、マスメディアに近い広告を打つ事も可能です。それに比べると既存の媒体では一長一短があるため、インターネット広告が増加する事もうなずけます。新聞離れ、雑誌離れ、ラジオ離れといった風潮も、これらの広告の足を引っ張っている事は間違いないでしょう。

犬山にも地域のミニFM局があります。愛知北エフエム放送と言い、「まちの放送室」の愛称で放送を続けています。不況の中、広告宣伝費の削減が厳しいため地元FM局の運営も厳しいと想像できますが、地元の住民のコミュニケーションの場として、又観光客と地元の人を結びつける場として、長く放送してもらいたいものです。

災害時には、テレビ以上にラジオが役立つと聞いています。災害持ち出し袋にもラジオを用意すべきと聞きます。万が一の災害時に地元の放送があれば、東京からの放送よりも、名古屋からの放送よりも、地元の放送が役に立つのではないかと期待しています。