ティータックの税務サービス 会社紹介 お客様の声 税務豆知識 よくあるご質問 お問い合わせ `トップページに戻る
 
イマイのコラム
イマイのコラム
自費出版
2011/06/21
朝日新聞電子版によると、アメリカにおいて自費出版の電子書籍を100万冊売った作家が現れたそうです。Amazonの電子書籍販売でケンタッキー州のスリラー作家が10作品を出版し、ほとんどを99セントで販売したところ計101万冊が売れました。99セントのうち35セントが作家の取り分になるそうですので、100万冊だと累計35万ドルを手にする事ができた計算です。1冊が80円で販売され手取りが28円では「チョット小さい金額だな」と思いましたが、100万人の人が購入すれば2800万円が手に入る事となります。改めてインターネットの力はすごいと思いました。

今まで書籍の販売は、出版社を通して問屋から本屋さんに運ばれて販売されるか、自費出版の場合にはほとんどを自分で買い取って販売するしかありませんでした。電子書籍になれば、データのダウンロードだけで書籍が読めるようになるので、出版社も問屋さんも不要となります。今回は小売店としてAmazonが窓口になっていますが、著名な作家の場合には小売店も必要なくなるかもしれません。

そういうわけで、素人が突然有名作家になる事ができる時代になりました。本だけに限らず、音楽やゲーム、アプリケーションソフトなどでも話題になれば大金を手にする事ができますので、自分の力に自信がある人はどんどん挑戦する事ができます。失敗しても大きな痛手にもなりませんので、再チャレンジも簡単でしょう。

インターネットの活用によって物流が大きく変ろうとしています。音楽や書籍などソフトの物流はデータの流れだけになり、CDや紙などの媒体を必要としなくなっています。メーカーから消費者への物の流れも、問屋や小売店を通さない事も可能になっています。問屋や小売店の果たす役割を見直し、消費者にとってのメリットを見出さなければ淘汰されてしまう時代になったと言えます。