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利益は目的ではない手段なんだ
2011/07/07
7月4日の日経新聞夕刊「人間発見」という人物紹介記事で、アウトドア用品「モンベル」の会長辰野勇さんが紹介されていました。「経営と冒険は違うけど、少なくとも利益を上げることが自分の原動力にはなっていない。利益は事業を続ける手段であって、目的にはなりえない。誰も見たことのないものを見たい、知りたい、作りたい、そんな欲求がいつも自分を動かしてきたように思います」との言葉が載っていました。
週刊ダイヤモンドの6月18日号「ドラッカー特集」の中でも、公認会計士の林總氏がドラッカーの次のような言葉を紹介しています。「利益は企業や企業活動にとって目的でなく条件である。(略)重要な経済的機能を果たす必要不可欠のものである」「企業にとって第一の責任は存続することである。利益の最大化が企業活動の動機であるか否かは定かではない。これに対して未来のリスクを賄うための利益、事業の存続を可能とし、富を生み出す資源の能力を維持するための最低の利益を挙げることは、企業にとって絶対の条件である」
私は会計を学んだ時は「費用収益対応の原則」を信じ、期間収益と期間費用との差額が利益であると疑う事をしませんでした。又、営利活動を目的としているならば、企業の目的は利益を得る事であると信じていました。
しかしながら、「なぜ利益を得る事が重要なのか?」と問われれば、「赤字だと事業は続けられないでしょう」と答えます。これは利益を得る目的が「企業存続のため」であるという事です。利益は「目的」でなく、事業継続のための「手段」であると、目からウロコの気分です。公認会計士の林總氏は「本当に大事なのは利益ではなくキャッシュである」という事も紙面上で展開されています。「利益は幻想であり(略)誰でも操作できる」とも言っています。
企業存続のために利益は大切であるが、それは「手段」であり「目的」ではないというのは、前述のモンベル会長の言葉通りです。利益の事ばかり言っていると「がめつい人と思われはしないか」、「なんかカッコワルイ」という意識も少なからずありますが、利益を手段と考えれば又違った感覚が生まれそうです。
週刊ダイヤモンドの6月18日号「ドラッカー特集」の中でも、公認会計士の林總氏がドラッカーの次のような言葉を紹介しています。「利益は企業や企業活動にとって目的でなく条件である。(略)重要な経済的機能を果たす必要不可欠のものである」「企業にとって第一の責任は存続することである。利益の最大化が企業活動の動機であるか否かは定かではない。これに対して未来のリスクを賄うための利益、事業の存続を可能とし、富を生み出す資源の能力を維持するための最低の利益を挙げることは、企業にとって絶対の条件である」
私は会計を学んだ時は「費用収益対応の原則」を信じ、期間収益と期間費用との差額が利益であると疑う事をしませんでした。又、営利活動を目的としているならば、企業の目的は利益を得る事であると信じていました。
しかしながら、「なぜ利益を得る事が重要なのか?」と問われれば、「赤字だと事業は続けられないでしょう」と答えます。これは利益を得る目的が「企業存続のため」であるという事です。利益は「目的」でなく、事業継続のための「手段」であると、目からウロコの気分です。公認会計士の林總氏は「本当に大事なのは利益ではなくキャッシュである」という事も紙面上で展開されています。「利益は幻想であり(略)誰でも操作できる」とも言っています。
企業存続のために利益は大切であるが、それは「手段」であり「目的」ではないというのは、前述のモンベル会長の言葉通りです。利益の事ばかり言っていると「がめつい人と思われはしないか」、「なんかカッコワルイ」という意識も少なからずありますが、利益を手段と考えれば又違った感覚が生まれそうです。