ティータックの税務サービス 会社紹介 お客様の声 税務豆知識 よくあるご質問 お問い合わせ `トップページに戻る
 
イマイのコラム
イマイのコラム
震災から2年
2013/03/12
あの震災から2年が経ちました。1万5881人という犠牲者の数は、実感として「わからない」というのが正直なところです。一人一人に人生があり、家族や友人、知人など、たくさんの人との繋がりがあった事と思います。それが断ち切られてしまいました。残された人には、かける声さえありません。

朝日新聞3月11日の夕刊に次のような記事が載っています。吉田さんがなじみの男性客から「頑張って」と声をかけられた時の事。張り詰めていた気持ちがプツリと切れた。「頑張れねえよ。お前が頑張れ。奥さんと子ども、死んでみればいい」と客を怒鳴りつけた。

頑張っている人に「頑張れ」って言っても追い詰められるだけ。でも、私たちは「頑張れ」と声をかけてしまう。かけられた方も悪気がない事がわかっていても(逆に悪気がないだけに)、つい…って事になってしまうのでしょう。体験していないからわからないのではなく、体験していないからこそわかる事実もあるはずです。わからないところは想像力でカバーして、復旧復興のために役立てられる行動をしないといけないと改めて思いました。

日経新聞の夕刊には、日産自動車の最高執行責任者志賀俊之氏のコラムで「トップリーダーがビジョンを示せば、日本の現場力を持ってすれば復興がスピーディに進むはずである」と説いています。日産自動車のいわき工場では10日ほどで復旧工事を始める事ができ、全国の工場から支援者が集まってくる体制を整える事ができたとの事です。

こういう時こそトップダウンの指揮命令が必要ですし、トップの命令は末端の事を最優先に考えたものでなければならないと考えます。まずは被災地の新しい街づくりをどのようにしていくか、農業や漁業の産業再生をどのようにしていくか…東北だけでなく日本全体の街づくりに波及するビジョンだと思います。

百年先を見据えて、一歩ずつ。