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イマイのコラム
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日本の子どもの7人に1人は貧困家庭
2013/06/21
6月21日付の朝日新聞に、「貧困家庭に食料を支援する、米山けい子さん」という記事がありました。フードバンクという取り組みで、企業などで廃棄処分されてしまう食品を集め生活困窮者に送るという活動をしているNPO団体「フードバンク山梨」の理事長という肩書きです。

その記事の中で「相対的貧困率」についての説明がありました。「世帯所得をもとに国民一人ひとりの所得を計算して順番に並べ、真ん中の人の所得の半分に満たない人の割合。この指標によると日本では2009年時点で、17歳以下の子どもの約16%、320万人以上が貧困状態にある」という事でした。

「日本の子どもの7人に1人は貧困状態」との書き出しでしたが、現在の日本の状況がここまでひどい事になっているとは驚きです。痛みを伴う改革と言われ、リストラという言葉が流行してから何年も経ち、派遣社員やアルバイトの非正規雇用の問題が取りざたされてからでも相当の期間が経っています。

同じ日の同じ新聞にトラックドライバーの勤務状況が載っており、「給料は歩合制、荷物1トンにつき2200円、月給40万円、50歳を過ぎ…高校3年生の長男の進学も控える」と書いてありました。又、他の人は「家に帰れるのは週に1回。労働時間は毎月330時間。昼夜は逆転し…事故を起こせば本人の責任、会社からトラックの修理代を弁償せよと迫られた」との事でした。

次のページには、生活保護の不正受給についての記事がありました。不正受給をなくすために「生活保護情報ホットライン」という電話窓口を市が開設し、隠れて仕事をしている人を知っていたら電話を下さい…というぐあいでした。「生活保護を受けているのに酒やたばこを買っていた」とか「パチンコに通っている」といった通報が相次いでいるとの事です。「自分は月収が10万円に満たない月があっても、頑張って保護を受けずに来た。隣の人は生活保護を受けているのにタバコやビールを買っている」という事になれば、確かに通報したくなるのが人情です。

どの記事も貧困の中であえぐ姿と、それを支えて助けようとする人々の姿を描いています。日本は豊かな国という認識ではいられなくなってきています。