消費税が8％になって1週間が経ちました。3月末には駆け込み需要で大賑わいだったスーパーは、その反動からか少な目の客入りだったように思います。

5％から8％への移行は、想像以上にスムーズに運んだようです。東京のスーパーではシステム移行がうまくいかず、開店が遅れたり開店できなかった所もあったようですが、それがニュースになるくらい他ではスムーズにいったようです。特に小売店は値札の張り替えなどで大変な労力だったと想像します。

消費税以上に問題だと思うのが、商品価格の値上げです。円安に加え、鉄や木材、原油などの価格が上昇していますので、物価が上昇しそうです。日経ビジネス4月7日号では「脱デフレで勝つ」という特集を組み、高く売るための経営七策を提唱していますが、その中でトミカのミニカーの値上げを紹介しています。360円から450円へ一気に25％の値上げをせざるを得なかったのは、材料費に加えてベトナム工場の人件費のアップがあったようです。その他にモスバーガーやはなまるうどん、ミスタードーナッツなども、小麦粉などの原料費上昇で値上げを実施しています。

日経ビジネスの特集では、「値上げだけでは駄目で、経営モデルそのものを見直す必要がある」と説いています。なるほどと思う指摘ばかりですが、自らのビジネスに当てはめるための具体策としては、非常に難しいものだと思います。なにせ20年以上デフレに慣らされてきていますので…。

しかしながら、潮流としては物価高になってきています。毎年毎年モノの値段が下がってきていれば、どこかで底を打つのは目に見えています。昨年から円安と株高になっていますが、言い換えると「円高是正」「株安是正」が進んでいるという事になります。その流れから「物価高」「インフレ」に流れが変わりつつあります。そんな時代の変化に対応するためにも、アンテナの感度を上げていかねばと思います。