新型コロナウィルスの影響で今年の犬山祭は山車が出ませんでしたが、天気も良く桜も満開だったため犬山城の近くを歩いてみました。同じことを考える人も多いようで、思ったより多くの人が散策していました。

密集・密接が怖いので30分ほどの外出でしたが、本来ならば犬山祭でたくさんの人が集まり飲食店や旅館など潤うはずなのに、今回の騒動で大きな機会を失ってしまいました。

東京などではデパートや飲食店も臨時休業しています。健康への影響だけでなく、経済的影響がどこまで広く、どこまで長く続くのであろうか。前代未聞の世界的危機に対して、どのように対応し克服していけるのか…世界の全知が試されています。

江戸時代末期の日本では「国」の単位が藩であったため、藩と藩との戦争がありました。外圧により、藩と藩との対立ではなく「日本という国」と「それ以外の国」との対立と、「国」の概念が変化しました。現在では国と国との対立はありますが、ウィルスという外圧によって国と国との対立がなくなれば…と夢想します。

安倍首相が布マスク2枚を配ると表明しました。朝日新聞によると「日本医師会の横倉義武会長は3日、『ウイルス防止の役割はあまりない』と指摘した。着用の効果について『飛沫（ひまつ）を浴びて大量のウイルスが入ることは少しは防ぐことはできる』と語った。」（4月4日朝刊）「5年前に英国の医学誌に発表された論文では、1607人の医療従事者を、医療用マスクをつける人、布マスクをつける人、マスクをつけたり外したりする人にわけて感染リスクを比べたところ、布マスクをつけた人がもっとも呼吸器疾患やインフルエンザ症状を示した人が多かったという。」「WHO（世界保健機関）は、新型コロナ感染拡大期における布マスク使用について『いかなる状況においても勧めない』と助言している。」（4月3日朝刊）として、布マスクの効用を否定しています。

結果、布マスクより使い捨てマスクのほうが、ウィルス飛散に対する効果はあるようです。ただし、使い捨てマスクでもウィルスを吸い込まないわけではないようで、自分が罹患した場合に拡散させない効果が期待されます。大切なのは「手洗い」や「アルコール消毒」です。

そうすると、「かからないようにする対策」以上に「かかった後に重症化しないようにする」ことが大切だと思います。自分でできるのは普段の「免疫力向上」であり、政府に期待したいのは「病床の確保」と「医療関係者の健康確保」ですが、現在進められている「ホテルを臨時の療養所にする政策」は正解だと思います。自宅での療養は家庭内感染を広げ、地域感染が広まってしまう恐れがあります。そうならないためにも罹患者を一箇所へ集め、治療を行うことは大切です。

また、医療関係者は疲弊しているのではないでしょうか？ハード面の拡充とともにソフト面でも対策を行わないと、医療崩壊が始まってしまいます。それを防ぐことが政府の責務であると思います。