中小企業の法人税率が引き下げられました。所得のうち800万円までにかかる税率が22％から18％に引き下げられています。これは、「大企業は30％の税率なのに、中小企業は18％に軽減します」というものです。800万円を超える部分については大企業と同じ30％の税率が適用されます。同じ利益を出しても、大企業に比べて96万円も税金が安くなりますし、昨年に比べて最大32万円も税金が安くなります。

エコカー減税が大々的に宣伝されていますが、中小企業にとって今年は利益を出して税金を納めるチャンスです。ただし、大不況の中で利益を出すのが大変な状況である事は変わりませんが…。

税金を納めるチャンスという理由は、税金を納めると資金繰りが良くなるので税金を納めましょうと言う事です。どうせ納める税金ならば、税率は低い方が良いに決まっています。4％の減税は、資金繰りの良くなる率が4％アップしたという事になります。

前述のように、大不況の中で「どうしたら生き残る事ができるか」を考えている経営者の方々に「今年は利益を出して税金を納めるチャンスです」なんて話はできませんが、税率の面を考えると是非とも利益を出して税金を納めて欲しいと願っています。