よく受ける質問に「どこの業界が儲かっているの？」というものがあります。100年に1度といわれる不況の中で、業績が伸びず、他の仕事が気になるのはよくわかりますが、本当の意味で「伸びている業界」ってあるのでしょうか？もちろん、儲かっている会社はあります。ただそれは、業種が良いのではなく社長の「やり方」が良いのです。

例えば、昭和40年代に好景気だった繊維業界…その中で大きな成功を収めている企業もあれば、倒産する会社もあったと思います。平成の時代の繊維業界は非常に厳しい状況で、海外からの安価な製品に押され国内生産は瀕死の状況です。しかし、そんな中でも新たな製品で成功を収める会社もあれば、ユニクロのように海外生産と国内販売を直結するやり方で大成功を収めている会社もあります。

少し前に「インターネット業界が儲かる」という話もありました。インターネット業界といってもインターネットに関連する業務は数多くあります。プロバイダーやサーバー管理、コンテンツ制作など多種多様な業務があります。ホリエモンのように億単位で儲けられる会社もあれば、業務が続けられず廃業していく会社もあります。

…というわけで、どんな業界であっても「儲けられる会社」もあれば「儲ける事ができない会社」もあるという事です。なので、他の業界を気にするよりも、自分の業界で「いかに儲けるか」を考えるべきでしょう。社長はその業界のエキスパートなんですから。