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ひめゆり
2010/05/19
高浜市やきものの里かわら美術館に行ってきました。「ひめゆり平和への祈り」という特別展覧会が開催されている事を朝日新聞の広告で知ったからです。20年ほど前の沖縄旅行で「ひめゆり平和祈念資料館」に行った経験があり、その際に大きなショックを受けました。そのため沖縄に行く事があれば、再度訪れたいと思っていました。今回は、近くでこの展示がある事を知ったために必ず行こうと決めていましたが、ようやく行く事ができました。
沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒たちが戦争へかり出され、非業の死を遂げる事となったエピソードは映画などで有名になりましたが、この悲劇を美談にされないよう、又生き残った人たちが悲惨な状況を伝える事で「二度と戦争は起こしてはならない」という決意を伝えるよう、戦争を知らない私たちに証言者として直接経験談を話して頂ける場所が「ひめゆり平和祈念資料館」です。
20年前の学生時代に沖縄に行った時には、戦争時に避難場所となったガマと呼ばれる自然の洞窟に入る事ができました。真夏の昼間であったにも関わらず、懐中電灯を切ると真っ暗になります。戦争当時は爆弾の落ちる音や機関銃の音などを暗闇で聞いていた事を想像し、背筋が寒くなる思いでした。又、証言者の方の説明によると「未だに遺骨収集ができず、あなたたちの足下にたくさんの遺骨が残っています」との事でした。
「戦争体験のある人」から言えば、「戦争体験のない私たち」が戦争を語り伝える事なんて甘いのかもしれません。しかしながら、体験がないからこそ、たくさんの言葉や意見を自分のものにして、かつ客観的に考える事もできるのではないかと思います。
この春、ベトナムへ旅行しました。単なる観光旅行でしたが、あの国では35年前に悲惨な戦争が終わったのです。たった35年ですので、ほとんどの人が戦争体験者という事になるでしょう。そして現在でも戦争が続いている国が世界中にはたくさんあります。この世から戦争がなくなる日はいつ来るのでしょうか…。
沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒たちが戦争へかり出され、非業の死を遂げる事となったエピソードは映画などで有名になりましたが、この悲劇を美談にされないよう、又生き残った人たちが悲惨な状況を伝える事で「二度と戦争は起こしてはならない」という決意を伝えるよう、戦争を知らない私たちに証言者として直接経験談を話して頂ける場所が「ひめゆり平和祈念資料館」です。
20年前の学生時代に沖縄に行った時には、戦争時に避難場所となったガマと呼ばれる自然の洞窟に入る事ができました。真夏の昼間であったにも関わらず、懐中電灯を切ると真っ暗になります。戦争当時は爆弾の落ちる音や機関銃の音などを暗闇で聞いていた事を想像し、背筋が寒くなる思いでした。又、証言者の方の説明によると「未だに遺骨収集ができず、あなたたちの足下にたくさんの遺骨が残っています」との事でした。
「戦争体験のある人」から言えば、「戦争体験のない私たち」が戦争を語り伝える事なんて甘いのかもしれません。しかしながら、体験がないからこそ、たくさんの言葉や意見を自分のものにして、かつ客観的に考える事もできるのではないかと思います。
この春、ベトナムへ旅行しました。単なる観光旅行でしたが、あの国では35年前に悲惨な戦争が終わったのです。たった35年ですので、ほとんどの人が戦争体験者という事になるでしょう。そして現在でも戦争が続いている国が世界中にはたくさんあります。この世から戦争がなくなる日はいつ来るのでしょうか…。