2010年12月から、ドコモがLTEという規格を使ったサービスを始めるそうです。3.9世代と呼ばれる規格で、第4世代でないところがフルモデルチェンジでない事を物語っているような気がするんですが、これからの通信環境に大きな変化を起こす事になると思い取り上げてみました。

携帯電話の新しい規格と言っても話し声がくっきり聞こえるとかいうのではなく、データ通信の速度が大幅にスピードアップするというものです。ですので、携帯電話を電話にしか使っていない人には関係ない話です。かくいう私も、現状では電話にしか使っていませんが…。

データ通信がスピードアップするという事は「どこでもインターネット」が本格稼働するという事になります。今でもパソコンにカードを挿してインターネットをしている人を見かけますが、スピードが遅いためにマクドナルドとか空港など通信環境が整っている場所ではその場の回線を利用してインターネットを利用するそうです。固定電話（光通信）の方が携帯電話よりスピードが早いために、家やマクドナルドでは光通信で、外では携帯電話でインターネットを利用しているというのが現状です。

又、今はやりのi-phoneなどといったスマートフォンを使っている人も、外では3G回線、家に帰ったらwi-fiを利用するという使い方をしているようです。それがLTE規格に変わる事によって外での通信スピードが早くなり、家にいる時と同じような感覚でインターネットが利用できるようになるのです。

「インターネットなんか家でやればいいじゃん」と私も思っていましたが、外で調べたい事が出てきた時や旅行先で飲食店を探す時なんかにはとても役に立つようになるでしょう。又、カーナビに連動すれば地図情報の更新なんかも簡単になるでしょうし、テレビやラジオを聞いている時に気になった情報を検索する事も簡単です。

携帯電話でメールができるようになったら、学生さんたちは携帯電話ばかり触っている状況になりましたが、これと同じくらいにインパクトがあるのではないかと期待しています。若い人たちは音楽もインターネットでダウンロードして保存したものを聞いているようですが、通信環境が変われば保存する必要はなくなります。いつでも手に入れる事ができるのですから。

それ以上に変化があるのはビジネスシーンでしょう。私たちも顧問先へパソコンを持ち込んで入力しますが、事務所で保存したデータに入力して、事務所へ帰ってからサーバーに登録するといった活用をしています。これが「どこでもインターネット」の環境でしたら、ノートパソコンから事務所のサーバーへアクセスする事が可能になります。

その他のビジネスでも多大な変化を起こす事になるでしょう。通信環境が整っている所でしかできなかったインターネットが、どこでもインターネットに繋がるという事でどんな変化が起こるか楽しみにしています。