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イマイのコラム
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ハードよりソフト
2011/12/06
朝日新聞名古屋版の地方記事(12/6付)において、次のような報道がありました。
「小牧の児童館工事再入札」
「複数業者 予定価格安すぎ」
記事の概要は、小牧市が行った児童館の建設工事の入札で辞退者が続出したので再度入札が行われるとの事です。落札した業者もあったのですが、積算に間違いがあり辞退したためペナルティとして3ヶ月の指名停止処分となったの事でした。外観が扇形で半円形に突き出たスペースなど、丸みを帯びた部分が多いため市が公表していた1億8千万円では採算が合わないと辞退者が続出したようです。

そこで私が感じたのは「なんで扇形で丸みを帯びた建物なんだろう」という事です。セントレアの建物を作る時に、「鶴が羽を伸ばしたような形の建物」を作る計画から「横一文字の建物」に変更したという話を聞いた事があります。そのおかげで、建設費が安く済み、かつ使いやすい建物となったとの事でした。

児童館ですので夢のある建物を作ろうと計画したのかとも思いますが、強度が高くて長く使え、汎用性の高いシンプルな建物を作る事によって、建設費を抑制し使い勝手の良い建物を作る事も大切なのではないでしょうか?私が子どもの時には近所の公民館が遊び場所であり、移動図書館にもなっていました。

習字の塾なども公民館で行われていました。決して立派な建物ではありませんでしたが、そこで行われるイベントが楽しい思い出となっています。大切なのは建物ではなく、「そこで何が行われるのか」といったソフト面だと思います。お金をかけるべきは、ハードではなくソフト面だと思います。

小牧の駅前にファニチャードームという家具屋さんがオープンしました。この建物は小牧市が建てて、イトーヨーカ堂が核テナントとしてショッピングセンターを運営していましたが、数年前にイトーヨーカ堂が撤退、その後に平和堂が入り、今回家具屋もテナントとして入りました。この建物には研修センターや子ども用の図書館、スポーツクラブなどが併設されて、イベント会場や文化センターとしての機能があります。商業環境としては厳しいと思いますが、文化施設として活用されている事に意義があると思います。

やはり、建物の形ではなく、そこの活用方法が大切だと思います。