長い間、コラムの更新ができていませんでした。ごめんなさい。今日は「もくもく手づくりファーム」のお話です。「もくもく手づくりファーム」とは三重県伊賀市にある観光農園です。木村さんと吉田さんという経済連の職員が地元の養豚業者の組合を結成し、競争力のある商品を提供できる農業を目指してブランド肉やハム・ソーセージなどを作って販売し、どんどん大きくなって今では名古屋や栄に直営レストランを経営するまでになっています。

私がここに通い始めたのは15年ほど前…地ビールを目当てに各地に出かけている時に出会いました。ビールはもちろんお肉が美味しくて、足下にミニブタがうろちょろしている所でバーベキュー…マンガみたいな話ですが、本当の話です。

現在のお気に入りは農村料理の店で、蕎麦とトンカツが美味しく、今回も食べてきました。

この夏からノンアルコールビールが発売されましたのでさっそく飲んでみましたが麦芽の甘みが強く、他のメーカーのノンアルコールビールより味が濃いように思いました。でも、やっぱり普通のビールの方が僕は好きです。

食べ終わったら園内を一周します。暑いせいか、ミニブタの姿をあまり見かけませんでした。ミニブタショーもあるのですが、今回はパスしてお風呂へ行きます。

「西湯舟という住所なので温泉が出るのではないか」と、調査して掘り当てたという温泉です。源泉の露天風呂は温度が低いので、ゆっくり入るにはうってつけです。今回は源泉風呂の中でウトウトと居眠りまでしてしまいました。

温泉から出たら、朝一番に購入した手に持ちきれないほどの地元野菜と地ビール、そしてハムやソーセージを持って帰路につきました。

農業では食べていけない現状を打破するために、夢を現実にするために、たくさんの人と協力してこのような農場を経営できているというのはすごい事だと思います。日本の食糧自給率がカロリーベースで39％、生産額ベースで66％となっているのが良いのか悪いのか…やっぱり自分たちの食べるものは自分たちで作らないといけないのではないかと思います。食料を外国に頼っていると、天候の問題や為替の問題などで「想定外」の危機を招く事もあるのではないかと危惧します。

食糧自給率を上げるためには、農業や漁業を守らなければなりません。それは補助金や給付金で一時しのぎをするのではなく、生産物の競争力を高める必要もあります。安全で美味しいお米や野菜、魚を食べ続けられるように望んでいますが、「農業を守るためには、消費者としても努力と協力が必要な時代になってしまったのだ」と、もくもくファームで感じました。