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イマイのコラム
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えん罪
2012/11/01
東電女性社員殺害事件の被告マイナリさんが無罪となります。先日の新聞報道によると、裁判所で弁護団はもちろん、検察側も無罪を主張したようです。検察側が無罪を主張するとはおかしな話ですが、手続き上このような形にしないといけないようです。

そもそも、なぜ「えん罪」が起こってしまうのかという議論が大切になると思います。警察が逮捕し検察が立件するのは、治安の維持のために大切です。犯人ではないかという疑惑がある時点で、徹底的に調査し立件するのが警察や検察の与えられた仕事だからです。凶悪事件での日本の逮捕率は非常に高いと聞いた事があります。これは世界に誇るべき事だと思います。

しかしながら、裁判所で検察の調査通りの審議がなされる事が問題です。警察の取り調べが密室で行なわれ、検察の都合の悪い証拠は取り上げないという体質が「えん罪」を起こしてしまっているのだと思います。

パソコン遠隔操作で逮捕・起訴された人々も、まったく同じ構図でした。身に覚えのない事柄で逮捕され、尋問されて「自白」してしまう事によって犯罪者ができあがってしまいます。その裏で、真犯人は野放しになっています。

えん罪に自分が陥れられないという保証はありません。いつ自分の身に降りかかってくるかと思うと怖いです。その時に「自分は潔白である」と主張できる強い意志を持っていられるでしょうか。無実の人を陥れるようなシステムを早急に改善してほしいと思います。