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イマイのコラム
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20万円ルール
2016/02/15
確定申告が始まりました。「収入が20万円以内なら確定申告しなくてもいいよね」と言った声がよく届きますが、これは正しくもあり、間違ってもいます。正確には次のような仕組みになっています。

年末調整をしたサラリーマンは、原則として確定申告はしなくても良いことになっています。ただし、次の人は確定申告をしなければならない人になります。
  • 年間の給与総額が2千万円を超える人
  • 1ヶ所から給与を受け取っている人で、給与所得以外の所得の金額が20万円を超える人
  • 2ヶ所から給与を受け取っている人で、主たる給与以外の給与の収入金額(中略)が20万円を超える人
(以下、省略)
ですので、通常のサラリーマンで他の収入が20万円以下であれば確定申告をしなくても良いことになります。しかし、ふるさと納税で確定申告をするとか、医療費控除や住宅ローン控除で確定申告をする場合には「確定申告をしなくていい人」には入りませんので、20万円以下の収入も入れて確定申告をしなければなりません。例えば、ネットオークションやフリーマーケットで収入があった場合に確定申告で医療費控除だけすると、間違った確定申告になりますのでご注意ください。

蛇足ですが…保険の満期などがあった場合にも、確定申告が必要となります。通常、1回あたり100万円以上の保険の満期金の支払いがあった場合には、保険会社等から税務署へ報告が行くからです。60歳満期とか70歳満期などの保険、あるいは学資保険で子どもが20歳になる時とか18歳になる時などは注意が必要です。

尚、これはあくまで保険の満期の話です。入院して保険金を受け取ったとか自動車事故で保険金を受け取った場合には、原則として所得税はかかりませんので確定申告は不要です。いずれにしても、保険会社に確認するのが一番です。