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イマイのコラム
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がんの生存率
2020/11/24
11月20日の日経新聞社会面に「がん10年生存率58%」」という記事が載りました。医療の技術は日進月歩であることはなんとなく知っていましたが、本当にすごいことだと改めて思います。

私の子どもの頃のテレビドラマでは「ご家族の方に」と医者が言い、本人への告知をしない状況でした。テレビドラマだけでなく、実態もそうだったんだろうと想像します。しかし今では、「がんは治る」ということと「治らなくとも、より良い余生をおくるため」ということで、本人への告知が当たり前のようです。

記事に戻りますが…前立腺がんでは5年生存率100%、10年生存率98.8%と、ほぼ「死なない病気」となっています。乳がん、甲状腺がん、子宮体がんも、10年生存率は8割を上回っています。

今回の5年生存率は2010年から2012年に診断された人の生存率であり、10年生存率は2004年から2007年に診断された人のそれであるので一概には言えませんが、2004年と2010年との間の技術革新も生存率の上昇の一因であろうと思われます。そのように考えると、2020年の現在、がんと診断された人が2030年に生きている確率はもっと上がっていると想像できます。

結果、前立腺がんや乳がんなどは、現在では「死なない病気」になっているんだと思われます。ただし、膵臓がんや肝臓がんの10年生存率は低いので、まだまだ怖い病気ではあります。早期発見が難しいのが要因であると想像しますが、そうなると健康診断などで簡単に早期発見できる技術が欲しいです。もっと進むと、予防のための「ワクチン」のような薬を作ることができないだろうか…乳がん予防のために予防切除という技術がありますが、健康な体にメスを入れることには抵抗があります。もう少し簡単な予防法が確立できるとありがたいです。

がんに限らず大きな病気やけがを負った場合には、医師や看護師を全面的に信頼せざるを得ません。現在ではいろんな情報源があるため、医師の言葉以外に情報を自ら集めることも可能です。しかしながら、体を預けるからには全面委任をするしかありません。

良い医者や看護師に巡り合えるかどうかは、運に任せるしかありません。評価が高い医師を探してたどり着けることもありますが、そのような時間的な余裕がある患者は多くありません。そのように考えると、医師や看護師の人間的な大きさは大切だと思います。私たちが頼りにできるのは、私たちの目の前にいる医師や看護師だけなのですから。