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資産運用
2021/4/5
この仕事をしていると、お客様からいろいろな質問を受けます。会計や税務のことはもちろん、他の法律のことやパソコンのこと、新聞記事にあったことなど、話題は多岐に及びます。そして、資産運用についても相談を受けることがあります。
資産運用に関しては、まず第一に「法人の資産や事業用資産については資産活用をするべきではない」と私は考えています。例えば、会社が儲かってお金が余ったとしても、株式投資や投資信託にお金を回すべきでないと思います。まずは本業で稼ぐことを第一に考えるべきであり、運用益で儲かることを目指すべきではありませんし、損失が出てしまった場合には本業に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
よく言われることではありますが…資産運用は余剰資金で行うべきであり、生活や事業に必要な資金を回すべきではないことが最重要であると考えられます。その上で、さらに資産運用に関しては「考え方の大転換が必要」であると考えます。
今まで株式投資をしていない人は、円を基準にものを考えています。例えば、円定期預金は利率は低いのですが額面割れはしないので「損はしない」と考えます。円を基準に考えればそれは正しいのですが、逆に「金(gold)」を基準にものを考えてみたいと思います。現在の金価格は6,500円以上になっていて非常に高いです。2000年には1,000円を切ったこともあるのですが、金価格と日本円の関係をどのように考えるのかが考え方の大転換となります。
話を簡単にするために、2000年に金1グラムが1,000円であったとします。2020年には6,000円になったとすると、金の価格が6倍になったと考えるのが日本円を基軸にものを考える考え方です。これを逆に考え、金の価値や価格は変わらないとすると、日本円は20年で6分の1の価値になってしまったということが言えます。
では、本当に20年間で日本円は6分の1になってしまったのでしょうか?キャベツやダイコンの値段はそんなに変わっていませんし、マクドナルドのハンバーガーもそうです。そうすると日本円の価値はそんなに大きくは変わっていないと思われます。ドルとの比較でも2000年は1ドル104円から114円くらいの間で推移し、2020年は103円から110円で推移しているのであまり変わっていません。ただし、2010年から2012年は80円を切っているので、2割くらい高くなってから戻ったと言えます。
では株価はどうでしょうか?2000年の年末の日経平均株価は13,785円です。2020年は27,444円と、おおざっぱに言うと倍の価格になっています。株価が二倍になっていると考えるのか、日本円の価値が株に対して半分になったと考えるのか…これが考え方の大転換です。
そうやって考えると、例えば株価が下がっても「日本円の価値が上がった」と考えることができるため、「損をした」と落ち込む必要はなくなります。個別銘柄で価値が上がる株や下がる株があるためなんとも言えませんが、その銘柄を選んだ自己責任となります。なんでその銘柄を選んだのかという理由を忘れなければ、株を持ち続けることができるはずです。
考え方の大転換ができると、資産の防衛のためにポートフォリオを考えることもできます。現金預金で残す部分と、株や金投資に回す部分、外貨に回す部分など、どのような配分にするかを考えなければならないのですが、これは自分の年齢とか子どもにかかる学費とか、住宅借入の状況とか、ライフステージによって大事な部分が変わるので、それぞれの状況で考えるべきですし途中で変更も必要となります。
株式での運用や外貨での運用は非常に難しいのですが、自己防衛のためには必要な知識であり、考え方だと思います。
資産運用に関しては、まず第一に「法人の資産や事業用資産については資産活用をするべきではない」と私は考えています。例えば、会社が儲かってお金が余ったとしても、株式投資や投資信託にお金を回すべきでないと思います。まずは本業で稼ぐことを第一に考えるべきであり、運用益で儲かることを目指すべきではありませんし、損失が出てしまった場合には本業に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
よく言われることではありますが…資産運用は余剰資金で行うべきであり、生活や事業に必要な資金を回すべきではないことが最重要であると考えられます。その上で、さらに資産運用に関しては「考え方の大転換が必要」であると考えます。
今まで株式投資をしていない人は、円を基準にものを考えています。例えば、円定期預金は利率は低いのですが額面割れはしないので「損はしない」と考えます。円を基準に考えればそれは正しいのですが、逆に「金(gold)」を基準にものを考えてみたいと思います。現在の金価格は6,500円以上になっていて非常に高いです。2000年には1,000円を切ったこともあるのですが、金価格と日本円の関係をどのように考えるのかが考え方の大転換となります。
話を簡単にするために、2000年に金1グラムが1,000円であったとします。2020年には6,000円になったとすると、金の価格が6倍になったと考えるのが日本円を基軸にものを考える考え方です。これを逆に考え、金の価値や価格は変わらないとすると、日本円は20年で6分の1の価値になってしまったということが言えます。
では、本当に20年間で日本円は6分の1になってしまったのでしょうか?キャベツやダイコンの値段はそんなに変わっていませんし、マクドナルドのハンバーガーもそうです。そうすると日本円の価値はそんなに大きくは変わっていないと思われます。ドルとの比較でも2000年は1ドル104円から114円くらいの間で推移し、2020年は103円から110円で推移しているのであまり変わっていません。ただし、2010年から2012年は80円を切っているので、2割くらい高くなってから戻ったと言えます。
では株価はどうでしょうか?2000年の年末の日経平均株価は13,785円です。2020年は27,444円と、おおざっぱに言うと倍の価格になっています。株価が二倍になっていると考えるのか、日本円の価値が株に対して半分になったと考えるのか…これが考え方の大転換です。
そうやって考えると、例えば株価が下がっても「日本円の価値が上がった」と考えることができるため、「損をした」と落ち込む必要はなくなります。個別銘柄で価値が上がる株や下がる株があるためなんとも言えませんが、その銘柄を選んだ自己責任となります。なんでその銘柄を選んだのかという理由を忘れなければ、株を持ち続けることができるはずです。
考え方の大転換ができると、資産の防衛のためにポートフォリオを考えることもできます。現金預金で残す部分と、株や金投資に回す部分、外貨に回す部分など、どのような配分にするかを考えなければならないのですが、これは自分の年齢とか子どもにかかる学費とか、住宅借入の状況とか、ライフステージによって大事な部分が変わるので、それぞれの状況で考えるべきですし途中で変更も必要となります。
株式での運用や外貨での運用は非常に難しいのですが、自己防衛のためには必要な知識であり、考え方だと思います。